IMPOV::In My Point Of View

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Amazon が Kindle に気合を入れまくっている件

AmazonKindle に気合をいれまくっている。

たしか7月ごろのことだったと思うが、都内の電車の中吊り広告や地下鉄の構内看板で、Kindle Paperwhite の広告を見た。一年も前の端末を何故いまさら色々なところで宣伝しているのか不思議に思ったので記憶に残っている。

8月には、Amazonプライム会員になると対象本のなかから毎月一冊無料でDLできるサービスが始まった。

Amazonプライム会員に毎月1冊を無料で Amazon.co.jp「Kindleオーナーライブラリー」 - ITmedia ニュース

そして9月になって、立て続けに、kindle matchbook(日本でのサービスはまだ発表されていない)と、新しい Kindle Paperwhite 端末の発表だ。

Amazon、紙版書籍購入者に対して無料(ないし安価)での電子本提供プログラムを開始予定 | TechCrunch Japan

アマゾン、刷新された「Kindle Paperwhite」を正式に発表 - CNET Japan

新サービスのオーナーライブラリーはかなり使いづらい

オーナーライブラリーは「一ヶ月に一冊まで無料で本を借りることのできる図書館」だ。借りられる本はオーナーライブラリーの蔵書に限る。

もともとAmazonでは良く買い物をするのだが、Amazonプライムの登録はしていなかった。配送日が1日短縮される程度のことに年3,900円も払う価値は無い。

しかし、無料で毎月1冊の本が読めるとなると話は別だ。年間3,900円程度なら、あっという間に回収できてしまう(はずだ)。

タイミング良くAmazonで買い物をする機会があったので、同時にプライム1ヶ月無料お試しを申請し、さっそくオーナーライブラリーを利用してみることにした。ここまでは、まんまとAmazonの策略に載せられた格好だ。

ところが、いざオーナーライブラリーを利用してみようとすると、これがとても不便で使えない。

  1. 読みたい本が圧倒的に少ない。
  2. PCから、オーナーライブラリー対象本のみに絞った検索をすることができない。(できるのかもしれないが、そのやり方がわからない。)
  3. PCで本を選択し端末への配信を指定することができず、わざわざ Kindle 端末で Kindle ストアを訪問し選択しないといけない。(できるのかもしれないが、・・・以下同上)
  4. Kindle Paperwhite 端末では、Kindle ストアを利用するにはスペックが低すぎて重く使いづらい。

というわけで、オーナーライブラリーの利用を主たる目的に年間3,900円を支払うかとなると、かなり微妙なところだ。オーナーライブラリのリストをざっと眺めただけで読みたい本が10冊以上みつかるのであれば、その他の機能上のデメリットは別に文句も言わないのだが、自分の場合、よくよく眺めた結果、食指が動くタイトルは現時点で3冊ほどしか見つからなかった。

登録タイトルには、もともと安い値段で売られているタイトルの他、シリーズ物の第1巻が目立った。おそらく続巻以降を買わせようという戦略だろう。

文句はいいつつも、Amazonがこういったサービスを開始したことには強く賛同したいし、始まったばかりのサービスでもあるので、これから改善し継続されていくことを期待する。

matchbook サービスは何としても日本に導入して欲しい

アメリカでは、過去にAmazonで購入した紙版書籍でKindle化されたものを、無料~$2.99でKindle版の提供を行うというサービスが新しく始まるとのことだ。

保管場所に悩んだあげく古本として売ってしまった数々の本を再び手にできることや、検索機能が使えることなどを考えると、日本でも早期に実現して欲しいサービスだ。

Kindle への買い替えは当面見送ろうと思う

本を読むという本来目的で言えば、旧Kindle端末でもまったく不満を感じていない。読書をするだけであるのなら、特に処理速度の遅さが気になることはない。

ゆえに、わざわざ今使用しているKindleを新端末へ切り替える必要性は感じないので、自分の場合、当面は旧端末を使い続けるだろう。

ちなみに、すでに日本のサイトでも販売が発表されており(http://www.amazon.co.jp/dp/B00CTUMNAO/ref=cm_sw_r_tw_dp_VQsksb13Q6RMK)価格は9,980円だ。

この記事を書いている時点では、2012年版(旧版)もまだ7,980円販売中で、新端末より2千円安いのだが、新端末は購入時に1,980円分のクーポンがついてくるとのことなので、これから買う人は迷わず新端末を選択することになるのだろう。

電子ブック市場は、Kindle の完勝になりそうな予感がするAmazonの攻めっぷりである。