SEO ロングテールキーワードの傾向とアドセンス収益の傾向について - テーマ性の強いサイトは圧倒的に強い
一つ前の記事(SEO オーガニック流入の増加傾向について - サイト立ち上げ後6ヶ月は我慢?)から続いて、今回はロングテールキーワードとアドセンスの傾向について整理してみる。
ロングテールキーワードの流入分析
ロングテールキーワードの流入分析をするにあたっては、パーセンタイルで散布図グラフを作成してみると面白い。
なお、今回はこれら3サイトの流入キーワード数がそれぞれ3千~4千種類の間となる任意の期間を設定して集計した。
■このブログ
(not provided) を除く流入キーワード数を縦軸にとり、横軸にアクセス数の累積値をとったグラフだ。
このブログのオーガニックの流入数(横軸)の60%は、全体のキーワード数の92%で構成されている。逆にみれば、キーワード全種類のうちわずか8%が40%の流入数を創り出している事になる。
■単一商品の比較系コンテンツ
比較サイトにおいては総アクセスの60%がキーワード数の98パーセンタイル弱で、わずか2%強の種類のキーワードが全体の40%の流入を創出しており、対象分野のビッグワードで好順位を取れていることが類推できる。
■単一商品のECサイト
立ち上げから日が浅いECサイトでは、総アクセスの60%部分がキーワードの98パーセンタイル強で、前出の比較サイトに類似している。しかし、このECサイトのSEO対策が比較サイトに比べて上手くいっているのかというと、実はそういうわけでもない。最適化するのにはまだもう少し時間がかかるようだ。
グラフを拡大して比較
80パーセンタイル以上の部分を拡大して比較すると、なかなか興味深い。
■このブログ
■単一商品の比較系コンテンツ
■単一商品のECサイト
3サイトそれぞれ特徴がある。大人の事情で詳しく述べることはしないが、集計対象期間のサイトの状況をマクロ的に把握するにあたって、なかなか助けになるグラフだ。
アドセンスの傾向
アドセンスの傾向も、このブログと比較系コンテンツのサイトとでは大きく異なる。
キーワードの分散具合からみても比較系コンテンツのサイトはテーマが絞りこまれているのは明らかだ。
扱っている内容も、そもそもが商品の比較系ということもあり、CTRにして8倍、CPCにして1.2倍ほどこのブログよりも良い。
結果として、PVあたりの収益でみた場合、約10倍の差が出る。
どちらのサイトもアドセンスの収益自体が直接の目的ではないのだが、小銭とは言え売上が立つのはそれなりに楽しい。
こういった傾向は巷間で言われているとおりで、簡単にまとめると以下のとおりとなるだろう。
- 単一テーマに特化したほうが収益化しやすい。
- 比較系のコンテンツは収益化しやすい。
- IT系の内容は収益化しにくい。
アフィリエイトサイトのように、公平な比較をしているように見せかけながらも特定の商品に誘導するコンテンツを作成するよりも、フラットに情報を整理し比較をしていく情報系サイト的な体裁の方が、アドセンスとの相性は良さそうである。
また対象とするテーマについては、IT系を避けたほうが良さそうだ。