IMPOV::In My Point Of View

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芸術にはパトロンが必要だ!と思っていたが・・・

 

 

パトロネージ」なんとなく妖しげな響きの言葉だ。

芸術家を経済的に支援する人を「パトロン」といい、支援する行為を「パトロネージ」という。ラテン語の「父」とか「保護者」という意味から派生した言葉らしい。

文字通り「パパさん」ですね。

芸術にはパトロンが必要でしょ・・・

芸術の世界は飯が食えない。生活できるレベルの収入が安定して手に入る芸術家はほんの一握りだ。

20年余り前にアマチュアオケに所属していた時のことだが、トレーナーに「演奏して自分が気持よくなるのはアマチュアのマスターベション。聴き手をイカせるのがプロだ!」と言われたことがある。妙に説得力のある迷言だ。今のご時世ならセクハラ訴訟でもされそうな発言だが、音楽家は概してスケベなのでしょうがない。

ところが、聴き手をイかせることのできる高みに上りつめたはずのプロの先生方でさえ、経済的にはそれほど恵まれていない。

「芸術家を志す」ということは非常に投資効率が悪い事業だ。幼少の頃から高価なレッスン代を支払い、才能を受け止めることのできる適切な道具を手にし、審美眼を養うための環境を整え、そこにいつ開花するともわからない天賦の才能とちょっとした運が必要だ。費用がかかるわりに期待利益が低いとなると、これはもう宝くじなみの投資効率だ。

溢れる程の才能があるのにもかかわらず、経済的な理由や運が少しばかり無かったせいでその道を泣く泣くあきらめた方々も多くいるに違いない。

現代のパトロンは?

ふと考えてみれば現代の芸術やショービジネスは、一般大衆がパトロネージしているわけだ。

そして、そういった多数からの細かい支援をとりまとめるためには、メディアだとかプロモーターだとか事務所といったいわゆるブローカー的な役割が必要になる。

気がつけば、楽曲や戯曲の作り手、そしてそれらの演じ手よりも、ブローカー的な立場にいる者たちの都合が優先されることが普通になっていた。

AKB商法などはその最たるものであろう*1。もはや、ブローカー的な立場にいる人達がマスターベーションをしながら断末魔の叫びをあげているようにも見える。

個人がネットでリッチメディアを配信しお金を手に入れる事ができるようになってきていることは、とてもワクワクする事態だ。ややこしい既得権益を手にしたブローカー的立場の階層を介さず、直接的な大衆パトロネージとでもいうべき構造が出現したのだ。

個人的には、今までの50年に創造された芸術や文化よりも、これからの50年に創造される芸術や文化の方が、十数世代後の後世にまで残るようなものが出てくるのではないかという期待がふくらむ。

*1:もっとも、それらの楽曲が芸術や文化として後世に残るべきものなのかどうかについては、一世代未来の方々に判断してもらおう。